2024/08/02 07:39
今回は革材料についてお話させていただきます。
まずはお気軽にご連絡いただければと思います。TSUKKAでは、受注生産品がほとんどとなります。その為、ご希望する革材料があるかどうかをまずお調べいたします。革材料がある場合は、納品日を確認し問題がなければ、細かい仕様のご希望を仕様書にまとめます。革材料がない場合は、別の色に変更可能かどうか、また、革の納品までお待ちいただくことが可能かどうかを確認いたします。
革材料の有無はその都度、ご注文によってお調べいたします。理由は、革の使用量はデザインによって異なる為です。革をたくさん必要とするデザイン、そうでないデザインがございます。また自然の革は形やサイズがまちまちです。その革の形やサイズによりパターンが微妙に足りない場合も想定できるため、ご注文後にお仕立て可能かどうかを判断させていただき、お伝えいたします。
天然の革は一枚一枚サイズが違います。サイズだけでなく個体差もあります。一枚の中でも部分によって差があります。また、なめす毎に微妙に色ブレもあります。個体差に良し悪しはなく、それに合うように見極めながら素材を裁っていきます。
当店ではすべての革は天然の本革を使用してます。本革の定義は解釈の仕方がいろいろありますが、当店では「ギン面」が付いている革(本革)を使用してます。天然の革の表面は「ギン面」と呼ばれてます。反対に裏面、お肉側の方ですが、こちらを「トコ面」と呼びます。動物のサイズによって、この「トコ面」が厚い革と薄い革があります。厚い場合は「トコ面」をカットし「ベロア」と呼ばれる革にします。たぶん、皆様も「ベロア」なら聞いたことがあるかと思います。ベロアは、バッグに仕立てることもありますし、靴や洋服インテリアなどにも使われてます。また、「トコ面」は副資材としても使われ、靴底やベルト芯、バッグ芯、などにも使用されます。
「トコ面」はそれぞれの用途に応じて鞣され素材になります。
そして、「ギン面」のある革は繊維ですのでとても丈夫です。そのため、主に、バッグ、お財布、靴、衣類、革小物、インテリア、に使用されてます。この繊維があるかどうか。当店で使用する革は「ギン面」のある革(本革)を使用してます。昔は、革と言えば、「ギン面」付の革のことを指しましたが、現代では、革のなめしの技術が進み、また、新しい再利用などのエコの観点からの技術も導入され、「トコ面」も革と呼ぶことも増えました。何が違うのか、またどんな風に商品によって影響があるのか、少しわかりにくくなってきたのも確かにあるかと思ってます。
そんなことも含め、革や製品についてのご質問がありましたら、是非お問合せください。
革材料は丸めて保管します

お仕立て品の流れはこちらからご確認ください。
TSUKKAでは、旧piccinoのバッグのお修理もお受けしてます。
↓↓こちらも参考にしてください↓↓
(TSUKKAの徒然日記)