2024/08/21 07:14
前回は、革の意匠についてお話しましたが、今回は、牛の革についてです。革の動物の種類もたくさんありますが、今回は牛革に絞ります。今まで使用した牛革の種類は、「ステア」(通常の牛)、「ジャージー牛」、「バッファロー」、「こぶ牛」がございます。また、通常の牛の中では、ステアはとても一般的で、ステア以外にも呼び名が細かく分かれてます。良く知られていて良く使われているのが、ステアと呼ばれている牛の革になります。呼び名が分かれている理由は、牝牛か牡牛などで分かれてますが、今回は、広く使用されているステアを通常の牛の革とします。
革は基本的には、お肉の副産物になり。お肉を食した後、残りの捨てられる部分が皮で、それをなめして革にします。
「ステア」は、世界中で食されている牛のお肉の皮の部分です。
「ジャージー牛」は主に乳牛として知られた牛です。
「バッファロー」は、水牛で小さい牛の種類です。バッファローと聞くと、アメリカ大陸に生息していた毛が長く大きな牛を想像しますが、それとはまったく反対のイメージの牛の種類です。主に、インドやバングラデシュから輸入される革です。
「こぶ牛」も同じく水牛の仲間でバッファローより少し大きめの牛です。
それぞれ特徴があります。かなりざっくりとですが、「ステア」はとにかくいろいろな意匠に加工される革です。一般的に広く使用されていることもあり、型押し、スムース、ヌメ革、シュリンク革、いろいろな意匠に加工されます。バッグ、お財布、ベルト、靴、家具、建築資材、車のシート、などいろいろなろころに使われてます。
「ジャージー牛」は、生息数がそもそも少ないので革として珍しいかと思います。私もバックやお財布を企画したのは、過去に一度くらいです。
「バッファロー」は、サイズが小さい為、大きなバッグを仕立てるにはあまり向かず、お財布などの革小物に多く使用されてます。バッグを作るバッグは、パターンを小さくするなど、革に合わせたデザインが必要となります。中でもカーフと呼ばれるものは本当に小さいです。バッファローの成牛は、独特のシワがあり大変ワイルドで一言でいうと革らしい革です。バッグに使用しているケースは結構あるかと思います。私も大好きな革の一つでした。
「こぶ牛」は、文字通り、こぶがある為、革になった時、背中と首の間位の部分に大きな穴が開いているので大きなバッグを仕立てるには、革に合わせたデザインが必要となります。なかなか大きなサイズのパターンをとるのが難しく、過去に数回程しか使用したことはありません。
革は種類によってサイズが違う為、それにあった商品を作ります。また、革は一枚一枚の表情にも違いがございますので、仕立てる難しさもありますが、面白さの一つでもあります。

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(TSUKKAの徒然日記)