2024/09/27 06:31

先日、お修理をお受けしました。20年程前にお作りしたpiccino(ピッチーノ)のバッグです。リュックに金具が付いている部分の革が破けてしまいました。さてお修理可能かどうか・・・。見たところ難しそうです。破けた部分の革の状態によってはお修理が不可能な場合もあります。どういうことかと申しますと、革の繊維がほぐれているとミシンがかからない為、お修理ができないのです。年月が経つと、革の繊維は傷んできます。
職人さんと相談したところ、今回の場合は革を当てればお修理ができるかもしれません、とのこと。診断は職人さんにお願いしてます。革の破れは周りの革の状態にかなり影響するので、実際には見てみないとわからないことも多いです。
今回は、破れた部分だけのお修理をご希望されておられましたが、予防も含め、両方の金具根革周辺をお修理しました。そして、背胴部分のポケットの引手も付けました。元々引手は付いているデザインではないのですが、革レースで引き手を付けました。ファスナー金具の形状によって、革引手のデザインも変わります。
このリュックは縦にA4サイズの書類が入るように作られました。ハンドルが付いているのが特徴的で、ストラップを外して手提げとしお仕事用のバッグとしてお使いいただいている方も多くおられます。もちろん、リュックとして普段使いにしている方も多く、A4のパンフレットなどいただいた時に、すっと収納できる大変優れたデイリーリュックかと思います。またマチが薄いのもすっきりとして持ちやすいです。ありそうでない「薄いマチのハンドル付リュック」で、今ではリュックと言えば、大型化しているので、薄いマチ巾タイプはとても少なくなりました。
革はナッパラックスで、タンニンなめしの大御所のイタリアはトスカーナ地方で作られた革です。
お修理はお気軽にご相談ください。バックが同じデザインであっても、お修理方法はバック一つ一つ違いますので、そのバックに合わせたお修理をいたします。

お仕立て品の流れはこちらからご確認ください。
TSUKKAでは、旧 piccino (ピッチーノ)のバッグのお修理もお受けしてます。
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(TSUKKAの徒然日記)